離婚をした後、相手に親権を取られてしまった場合、子供に会えるのかどうかが一番の心配事だと思います。夫婦の離婚にはいろいろなケースがあります。もしかしたら「子供を会わせたくない」と、感情的な側面から子供に会わせてくれない。ということも考えられるかもしれません。しかし法律で交渉できる権利がありますので、安心してください。
親権を失ったもののの離婚をしても子供に会うことは可能です。もちろん一緒に住むことは不可能に近いですが、定期的に会うことは可能なのです。元の結婚相手に子供と会えるように交渉できる面接交渉は、協議離婚などで話し合いをした際に決めていきます。子供にとってもいい権利ですのでじっくり交渉するようにしましょう。
親権を持つ親が「子供に会うのは許さない」という態度に出た場合は、子供との面接交渉を求める調停や裁判を起こすことができます。よって、感情面だけで面接交渉を決裂することは難しいのです。ただし、こちら側に非があった場合(子供への暴力など)があった場合は認められないことも多いので気をつけましょう。
離婚を協議する際に、子供の親権について決める必要があります。しかし、面接交渉については必ず決めなければならないものではありません。親権者になれなかった親は、離婚後に親権者になった親と必ず子供の面接について話し会える機会があるわけではありません。子供と会いたいと思うのならば、離婚協議中に話し合いをする必要があります。
子供が15歳をこえ、自分の意見をしっかりいえる年齢(親権者に影響されない年齢)となっていた場合、子供はどうしたいのか意見を聞き、それを尊重する場合があります。子供が明確に面会を拒否していると、強制的に会うことすらできなくなってしまうのです。
子供とどうしても会いたいのならば、親権を勝ち取るのが一番です。たとえ親権がとれなくても、面接交渉をしっかり行い、子供と定期的に会えるようにしておきましょう。難しい場合は諦めるのではなく粘り強く交渉することが大事です。