収入が不安定な夫を持つ妻は、離婚をする際に養育費や財産分与など、本当に支払ってもらえるのか不安になることも多いでしょう。
お金は生活するために必要なものです。
このページでは、収入が不安定な夫から養育費や解決金などを一括で勝ち取った解決事例を紹介します。
目次
相談者:40代女性
配偶者:夫、子供2人
相談者は専業主婦のAさん。
夫の浮気が発覚し離婚を決意しました。
自営業をしているAさんの夫は、収入が不安定でした。
生活には支障がないものの離婚合意後、金銭を支払ってもらえるか心配になっていました。
養育費、慰謝料などを確実に支払ってもらうため、交渉を開始しました。
離婚後、夫が浮気相手と再婚し、養育費が不払いになる可能性があったため、なんとしてでも多くの金銭を得るように戦いました。
結果、養育費十数年分と慰謝料を一括で獲得しました。
相手の収入が不安定な場合、できるならば一括で支払ってもらい、不払いなどのトラブルを回避したいもの。どのような解決条件にするのか、弁護士としっかり相談することをオススメします。
相談者:30代女性
配偶者:夫、子供1人
夫の収入が不安定だったため、パートをしながら家計を支えてきたBさん。
しかし、Bさんの収入を下回っても「これから絶対に儲かる」と、転職しようとしませんでした。
そんな夫に嫌気がさし、離婚を決意。
養育費などを含めた解決金を請求しました。
夫の収入を計算し、養育費を算出。
一番収入が高いころの基準で合意してもらうように交渉しました。
条件に折り合いがつかず、話し合いは難航しました。
しかし、子どものこともあり、夫側もできるだけ協力はしたいと見事に解決。
養育費を一括で支払ってもらうことが決まり、離婚成立となりました。
Bさんのように粘り強く交渉できるように弁護士と連携をとることが大切です。
相談者:50代女性
配偶者:夫、子供3人
結婚直後から転職を繰り返す夫。
相談者のCさんは、夫は本当に家族を守る気があるのか疑念をいだいていました。
そんなある日、Cさんに相談もなく、仕事を辞めてしまいました。
夫は「個人事業を立ち上げ一念発起する」と言い出したそうです。
夫を見限ったCさんは子どもを連れて別居。
離婚を求めて動き始めました。
Cさんは離婚調停を申し立てましたが、夫からは子どもたちが反対していると説得されました。
子ども達の前では良い父親ぶりだったため、Cさんは離婚に躊躇しました。
しかし、弁護士が子どもへ調査をしてみると、離婚に賛成しており、観念した夫は離婚に合意。
和解離婚成立となったのです
収入が不安定だった夫には、養育費などを含めた解決金を一括で支払ってもらい、関係にピリオドが打たれました。
転職を繰り返す夫は収入が不安定になりがちです。
必ず一括で支払ってもらえるように交渉しましょう。
夫が自営業なので収入が不安定……転職ばかり繰り返して収入に安定性がない……。
そんな夫と離婚をする場合、養育費の減額請求を防ぐ手段として、一括払いはかなり有効です。
ただし気をつけなければいけないのは、一括払いは贈与税の課税対象になることです。
弁護士などとしっかり相談して、損がないようにしておきましょう。
いくら収入が不安定な夫でも、隠し財産を持っているケースがあります。
婚姻中に形成された財産であれば、夫婦共有のものとなり、払ってもらえる場合があります。
しかし、相手が「財産はない」と虚偽の主張をすれば調査はしにくくなります。
弁護士や司法書士にお願いしましょう。