真剣に交際していた男性がじつは結婚していた……。
自分を騙して都合の良い関係を続けていた……。
相当ショックなことですよね。
相手が既婚者と知らずに付き合っていた落ち度は認めますが、やはり騙されていたのは辛いものがあります。
しかも浮気相手の妻から慰謝料請求が来ることもあります。
残念でありませんね。
ここでは、交際相手が既婚者だとは知らず、交際していた相手の妻から慰謝料請求された事例を紹介します。
目次
相談者:30代女性
相談者は会社員のAさん。
3年ほど、合コンで知り合った男性と交際していました。
そろそろ結婚を意識していたある日、慰謝料に関する内容証明が送られてきました。
困惑するAさん。
なんと、交際相手の男性は結婚していて、その妻から慰謝料請求をされたのです。
色々と調べてみると、土日は仕事だと聞いていたのは嘘でしたし、平日の夜しか会おうとしなかったのも全部家族がいたからなのです。
あとでわかったことなのですが、Aさんが行ってた交際相手の家は、ウィークリーマンションでしたし、2人の思い出はすべてフェイクだったことに気づいたのです。
思いもよらなかったこの仕打ちにAさんはひどく落ち込みました。
妻側は弁護士を雇い、Aさんから慰謝料をとる気満々でした。
しかし、Aさんはそもそも騙されているのを知り、態度を軟化してきましたが、3年の間に結婚しているようなそぶりを見抜けなかったことが問題と主張してきました。
多少は減額してもらいましたが、解決金という名目で慰謝料を支払いこの件は終わりを告げました。
相談者:20代女性
相談者はフリーターのBさん。
出会い系サイトで知り合った男性と交際していました。
幸せな交際を続けること半年……交際相手からあることが告げられます。
じつは結婚していて、子供がいる。
妻が怒ってBさんに慰謝料を請求しようとしているとのことなのです。
Bさんは彼が守ってくれるだろうと信じていたのですが、そそくさとBさんに別れを告げて妻の元へ帰ってしまいまた。
Bさんは、どうするべきか、どう動くべきか探るべく弁護士に依頼。
交際相手は結婚していたことを隠しており、会うのはいつもBさんの自宅。
これでは、結婚している事実も知る由もないと主張したのです。
なんとか主張が通り、慰謝料ゼロで済んだのです。
相談者:30代女性
相談者は会社員のCさん。
Cさんは、1年間婚活パーティーで知り合った男性と交際していました。
交際相手には結婚したい意思を告げていたものの、なぜかはぐらされてしまいました。
不満に思っていた頃、交際相手の妻と名乗る人が現れたのです。
驚いたCさんは、冷静に事情を説明しましたが、とりあってもらえません。
さらに慰謝料を請求するとまで言ってきたのです。
Cさんは弁護士に依頼しました。
弁護士は、Cさんが交際相手がまさか結婚しているにもかかわらず、婚活パーティーにおり、Cさんを騙して交際を続けるなんて思ってもいなかったと主張しました。
慰謝料は大幅に減額され、Cさんもなんとか支払える額までダウンすることに成功しました。
交際相手が既婚者と知らなかった場合、慰謝料請求されたとしても払わなくて済むケースもあります。
そもそも騙されて交際していたわけですから、なんの落ち度もないわけです。
ただし、結婚していたと気付くであろう期間、どこかのタイミングで既婚者であると気付く瞬間があったのではないか……という場合は、支払わなければならない可能性があります。
気をつけておきましょう。
確かに、交際相手が既婚していたので、形式上は浮気をしていますし、加害者にはなってしまいます。
しかし、あなたは被害者でもあります。
本当に知らなかったのなら「知らない」と主張しておきましょう。
でないと、損をするだけです。
[慰謝料を請求された時にまずしなくてはならないこととは]