慰謝料請求のやり方|請求の手順のよくわかる解説 - 慰謝料請求ホットライン

慰謝料請求のやり方|請求の手順のよくわかる解説

浮気相手に慰謝料請求する、または損害を与えてしまった相手から逆に慰謝料請求された場合、どのような対応をしたらいいのか? そのやり方や手順が分かる方は非常に少ないのではないでしょうか。知識が無いまま対応してしまうのは非常に危険です。貰えるはずの慰謝料が減ったり、逆に多くの慰謝料を払わなければならない可能性もあります。思わぬ損をしてしまう前に、慰謝料請求手続きのやり方や手順を学んでおきましょう。

慰謝料請求された場合、する場合に備えてやり方と手順

慰謝料請求手続きのやり方・手順①(大まかな流れ)

慰謝料請求のやり方、手順は複雑です。
そのため、まずは手続きの大まかな流れを抑えることから始めましょう。
一般的に慰謝料請求は次の①〜④のような手順で進んで行きます。

①慰謝料請求(書面・口頭)
②慰謝料請求(調停)
③慰謝料請求(裁判)
④慰謝料請求確定

慰謝料請求手続きの手順は、まず双方のうちどちらかが慰謝料を請求することから始まります。
その後お互いに慰謝料の金額や、支払い方法、支払い期日などの交渉を行っていきます。
慰謝料請求のやり方には大きく分けて次の2通りがあります。

・書面や口頭で交渉する方法
・裁判を通して交渉する方法

いきなり裁判を通して交渉することは稀で、最初は書面や口頭によって交渉を行います。
決裂して初めて簡易裁判所による「調停」で弁護士などの専門家を第三者として立てて交渉するのが一般的です。
それでも決着がつかないときにのみ「裁判」を行います。

裁判中にお互いに和解するか、もしくは最後まで決着が付かなかった場合には裁判所が法による慰謝料金額や支払い方法などの判決を下し、慰謝料請求手続きは完了します。

慰謝料請求前にチェックしておくべきポイントとは?

相手から受けた精神的苦痛に対して請求できるものが慰謝料です。
しかし、すべてのケースで慰謝料請求できるとは限りません。
そのため、慰謝料請求の手順を踏む前に、どのようなケースに慰謝料請求ができるのか?
そのポイントをまず抑えておきましょう。

基本的には下記①〜③の場合に慰謝料請求を行うことができます。
しかし、これらに当てはまっているからといって必ずしも慰謝料請求ができるとも限りません。
こればかりはケースバイケースなので、ご自身で判断するよりも、まず弁護士などの専門家に相談してみるのが賢明です。
弊社では無料で何度でも相談を受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

①相手の故意によって損害を受けた場合(故意の不倫など)
②明らかに相手の過失によって損害を受けた場合(飲酒運転など)
③相手による権利の侵害(夫婦の権利の侵害など)

慰謝料請求手続きのやり方・手順②(請求)

慰謝料請求手続きの最初の手順は「請求」です。
まずは、双方のどちらかが慰謝料請求を行わなければ始まりません。
それには、決まったやり方、手順などはなく、当事者同士の話し合いだけで行う場合には、弁護士などの専門家を入れる必要はありません。
主に次の2つのどちらかのやり方で「請求」を行うのが一般的です。

・書面で慰謝料請求を行う
・口頭で慰謝料請求を行う

どちらでも請求を行うことはできますが、双方のメリットやデメリットをしっかり抑えた上で「自分にはどちらの慰謝料請求のやり方、手順が適切か?」を考えて選ぶとよいでしょう。

書面で慰謝料請求を行うための具体的な方法とは?

どのようなフォーマットで慰謝料請求を行っても問題ありません。
決まったやり方などはありませんが、手紙やメール、もしくは内容証明などを使って請求を行うのが一般的です。
お互いに冷静な話し合いができる状態であれば手紙やメールで、もし出来ないようであれば内容証明などを用いて請求するとよいでしょう。
しかし、書面で慰謝料請求を行う場合にもそれぞれメリット、デメリットがあります。
それをしっかりと抑えた上で、そのやり方や手順が自分に最適かどうかを判断するようにしましょう。

書面で慰謝料請求を行うメリット

書面で慰謝料請求を行うメリットは次の3つです。

・お互いの主張が明確であり、記録に残る
・回答まで時間があるため、戦略を練ることが可能
・内容証明で請求を行う際、それだけで相手に本気度を伝えられる

対面や電話での話し合いが難しいのであれば、また口下手な方にはこちらの請求方法が良いでしょう。

書面で慰謝料請求を行うデメリット

一方で、書面で慰謝料請求を行うデメリットもあります。

・やり取りに時間がかかる
・回答まで時間があるため、相手にも戦略を練る時間を与えてしまう
・口頭と違い情が入らないため、逆に相手を怒らせてしまう可能性がある

口頭で慰謝料請求を行う具体的な方法とは?

口頭で慰謝料請求を行う際にも、やり方や手順など決まったルールはありません。
電話や対面にて直接請求するやり方が一般的です。
声を荒げたり、暴力をふるったりする相手には書面での請求を考えた方がいいでしょう。
もし、お互い冷静に話し合えるようであれば、こちらの方が早く解決できる可能性があるため、口頭での請求を行うと良いでしょう。
もちろん、個人間の話し合いでの解決が厳しいようであれば、弁護士など第三者に入ってもらい請求を進めてもらうというやり方を選択することも可能です。
こちらもメリット、デメリットを抑えた上で「自分のケースに最適かどうか?」を判断するようにしましょう。

口頭で慰謝料請求を行うメリット

口頭で慰謝料を請求するメリットは次の3つです。

・お互いにその場で自分の意見を主張できるため、早く解決する可能性が高くなる
・相手に責任逃れや戦略を立てる時間を与えない
・情が入るため、早く解決する可能性が高くなる

お互いに冷静に話し合うことができるようであれば、お互いにタイムリーな主張ができるため、口頭での請求の方が良いと言えるでしょう。

口頭で慰謝料請求を行うデメリット

一方で次のようなデメリットもあります。

・記録に残らないため、交渉後、言った言わないの争いになりかねない
・口下手な場合、不利になってしまう

自分で請求するのが難しいと感じた場合には?

もし、慰謝料請求をご自身で行うのが難しいと感じた場合には、弁護士に依頼するというやり方を選択すると良いでしょう。
代理人として交渉などを代行してもらうことが可能です。
例えば、別居中で相手と連絡が取れなかったり、お互いに冷静な話し合いができなかったり、個人同士で話がスムーズに進まないと感じた場合には、お一人で悩むよりも弁護士に相談した方が賢明です。

たとえ慰謝料請求が手順通りスムーズに進んだとしても、相手が慰謝料を期日通り支払ってくれなかったり、突然連絡が途絶えたりすることもよくあります。
もしもの時に備えて「示談書」や「和解書」の作成も代行することができますので、ぜひお気軽にご相談ください。

逆に慰謝料請求をされてしまった時に注意すべきポイントとは?

逆に慰謝料請求をされてしまった場合、おそらくほどんどの方がどう対応していいのか?
やり方や手順が分からずに動揺してしまうと思います。
書面であればまだ考える時間が確保できますが、口頭での請求をされてしまった場合にはその時間がありません。
逆に請求される立場になった際には次の4つのポイントを意識しながら対応するようにしましょう。

・感情にまかせた行動を控え、まずは落ち着いて冷静になる。
・請求内容をしっかりと確認する。
・相手の提出する「証拠」をしっかりと確認する。
・請求金額、支払い方法、支払い期日をしっかりと確認する。

何よりも冷静になって「今慰謝料を請求されている」という現実を見極め、また一方で慰謝料請求のやり方や手順を事前に確認することが大切です。
感情に任せた行動はあなたの立場を不利にしてしまいかねません。
もしそれでも不安なときは弁護士など専門家に相談してみるのが賢明です。

慰謝料請求手続きのやり方・手順③(調停)

慰謝料請求は話がスムーズに進むことの方が稀だと考えてください。
書面や口頭の請求における交渉が決裂したならば、次の手順として法的手段を使って問題を解決していくことになります。
交渉が決裂した段階で、いきなり裁判に持ち込むというやり方もあります。
しかし、その前に弁護士などの専門家を第三者に立て、簡易裁判所でもう一度話し合いによって解決を図ろうというのがこの「調停」というやり方・手順です。
こちらも書面や口頭での請求と同様に、特に決まったルールはなく、弁護士に依頼しなくても慰謝料請求手続きを進めることが可能です。

この話し合いによって双方に折り合いがつけば「調停成立」となり、簡易裁判所から「調停調書」が提示されます。
この調書には裁判の判決と同じくらいの効力があり、調停で合意した内容に反した行動を相手が取った場合、慰謝料の支払いの強制執行をかけることも可能です。

しかし、大前提としてこの調停に相手が出頭しなかったり、調停でも折り合いがつかなかった場合には最終的にとして裁判というやり方で解決していくしかありません。

慰謝料請求手続きのやり方・手順④(裁判)

「調停」という手段でも解決できなかった場合には、最終手段として「裁判」を通して法律による解決を図っていきます。
裁判を通して慰謝料請求するためにはまず、訴える側が裁判所に「訴状」を提出し、訴訟を起こさなければなりません。
一般的には下記①〜⑨のようなやり方・手順で裁判は進んでいきます。

①裁判所に訴状の提出
②慰謝料請求相手に訴訟の連絡
③出廷
④訴訟内容について請求相手側の反論
⑤請求相手側の反論について原告側の反論
⑥③〜⑤の手順を4〜6ヶ月間の間行う
⑦当事者尋問
⑧和解勧告
⑨判決

訴訟を起こした後は、相手の反論、それに対しての自分の反論という手順で裁判が進んでいきます。
裁判の期間は訴訟内容によって変わりますが、一般的に不倫など相手の不貞行為が原因の慰謝料請求裁判は4〜6ヶ月ほどかかります。
その期間中に、双方から直接話を聞く「当事者尋問」が行われます。

しかし、裁判は必ずしも4〜6ヶ月間行われる訳ではなく、途中で裁判所側から「和解勧告」を打診されるのが一般的です。
この「和解勧告」で提示された慰謝料の金額などの内容に双方が納得すれば「和解」となります。
それでも納得がいかない場合には最終的に裁判所による法的な「判決」により決着することになります。

訴訟を行うために必要なものとは?

裁判による慰謝料請求を行う際には、請求する側が近くの裁判所に「訴状」を提出しなければなりません。
この訴状には以下のような内容を記載し、また場合によってはそれを裏付ける「証拠」を提出する必要があります。

・慰謝料請求額
・慰謝料請求する原因となった行為の詳細
・相手の行為を裏付ける証拠

次のページでは慰謝料請求したい方向けの情報をまとめています。

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