一般的に子供が小さい場合、母親が優先され父親側は監護権や親権が認められるケースは少ないです。
しかし、母親側が環境的に看護者に適していないと判断されると、夫側が親権者となるケースもあります。
このページでは、母親が親権者になったケースではなく、父親が監護権者、親権者になったケースを紹介します。
愛する子供が幸せに生活するために、どちらと暮らした方がよいのかしっかり考えてあげましょう。
目次
相談者:30代男性
配偶者:妻、子供1人
妻が不貞行為を行ったあげく、子供を連れて実家に帰られてしまった相談者。
妻から離婚したいとの申し出があり、親権についても求めてきました。
仕事が忙しく、どうしても育児の協力ができなかった相談者は泣く泣く親権を渡そうとしました。
しかし、子供のことを考えると、不貞行為によって同居時の看護の不十分さなどが心配になり、戦うことになりました。
妻の経済環境などを踏まえ、夫側が看護者として優れていることを主張。
何より不貞行為を行った妻に対する監護の是非を問い、相談者側が監護権者として認められました。
結局離婚が成立し、めでたく親権者となりました。
一般的に母親が親権者になるのは仕方ない……と諦めるのではなく、自分が監護権者にならなければ危険と判断すれば、徹底的に戦うことが重要です。
相談者:40代男性
配偶者:妻、子供2人
子供の面倒は、一生懸命協力してきた相談者。
ある日、妻から離婚を切り出されました。
離婚は認めるものの、どうしても子供と離れたくなかった相談者は、親権を獲得したいと考えるようになりました。
男性は仕事の都合上、どうしてもフルタイムで働いており、子供の面倒まで手が回らないようにみられるのがネックでした。
しかし、子供側が相談者との生活を望み、親権を獲得することができました。
基本的に子供が15歳以上の場合、どちらと住みたいか子供の意見が尊重されるようになります。
今回はよく面倒をみてくれていたという理由から相談者側に親権が渡りましたが、稀なケースです。
子供の主張が親権を左右する場合がありますので、過度な期待は厳禁です。
相談者:30代男性
配偶者:妻、子供2人
仕事が忙しく、ほぼ休みなく働いていた相談者。
家庭を顧みる余裕もなく、毎日家族のためにと仕事を頑張ってきました。
そんな矢先に妻から離婚の話をされました。
親権も、もちろん妻側にいくだろうと諦めていました。
正直、負けるのを覚悟で親権の話し合いをしていた相談者。
なにかないのかと、いろいろ調査を進めるうちに、母親が子供に暴力を振るっていたことが発覚。
近所の人の目撃証言などもあり、相談者が親権を獲得することができました。
現在、相談者は終業時間の短い仕事に転職し、子供との時間を大切にしているそうです。
今回のような母親の暴力や浪費癖があるなど、子育てに障害があると判断されると、父親側に親権者として認められるケースがあります。
ただし、母親の問題点は、本当に子供を育てる上で障害になるのかを考える必要があります。
親権を獲得したいのならば、確固たる証拠を持って臨みましょう。
子供を愛する気持ちは親であればだれでもあるでしょう。
基本的には、一部のケースを除いては、離婚をしないのが一番の子供の幸せと言えるはずです。
それでも離婚をし親権を獲得しようと思うのなら、子供のことへの配慮を優先して考えるようにしたいですね。
なので夫婦間の不仲を理由に、妻側に面会交流を拒絶するのは可能な限りおやめください。
子供だって母親に会いたいと思うでしょうし。。
子供の幸せを願うならば、面会交流を行う方向で話を進めるとよいでしょう。
またこれは裁判で有利に話をすすめるためにも重要なポイントです。
母親側が勝ち取ることが多い親権。
父親側が親権を得るためには、十分に有利な条件や、証拠、生活態度など、いろいろと準備が必要です。
普段はどんなことをして子供と接していたのか、特別なことはしなくていいので第三者にしっかり説明できるように準備してください。
自分の幸せではなく、子供の幸せを考えた上で行動するとよいでしょう。
エゴにならないように気をつけてくださいね!