不倫により慰謝料請求を受けた場合には、いきなり裁判を起こされたのでもない限り、まずは和解による解決を模索することになります。和解交渉の流れは次のとおりです。
相手から慰謝料請求を受けたらまずは、事実関係の確認や減額交渉のため書面を介して話し合い和解を目指します。不倫が原因となる慰謝料問題は当事者が感情的になり冷静な話し合いが困難な場合が多く、また、請求された側も不安や罪悪感により上手く話せない場合がありますので、直接会って話し合うよりも書面でのやりとりを繰り返して話し合いを進める方が適しています。
相手からの請求には、「〇円を〇日までに支払え」などと書いてあることもありますが、多くの場合に相場より高額であるため、すぐに支払いに応じる必要はありません。話し合いの場では、事前に調査した慰謝料の相場や減額される事由を示したうえで、減額交渉を進めていくことになります。
お互いが合意に至った場合には、その内容を合意書にして双方サインまたは押印をします。後は合意書に定められた通りの支払いをして終わりです。
和解交渉をうまく進めるためには喧嘩腰にならないことです。慰謝料請求をしてくる相手は多くの場合に感情的になっています。相手に同調して双方が喧嘩状態になってしまうと、話合い自体が困難になってしまいます。自分に非があるのであれば誠実に謝罪することは大切ですが、和解交渉自体は法的な観点から冷静に進めていくよう心がけましょう。
相手との和解交渉を有利に進めるためには、過去の裁判事例などを把握しておくことが重要となります。和解の進め方がわからない場合には、法律の専門家の無料相談窓口に相談してください。