DV(ドメスティックバイオレンス)とは違って、被害者が傷ついていることが分かりにくいモラハラ(モラルハラスメント)。
近年では、このモラハラが原因で離婚をする夫婦が急増しています。
しかし、慰謝料を払わなかったり、離婚を拒否する加害者がいるのも事実。
ここでは、なかなか離婚に応じないモラハラ夫から高額の慰謝料を支払わせた事例と、モラハラを受けた時にどうすれば良いのか? 被害者がすべきことを紹介します。
モラハラを受けて困っているという方は必見です。
目次
相談者:30代女性
配偶者:夫、子供2人
相談者は専業主婦のAさん。
夫から毎日暴言を吐かれ、精神的な病気になってしまいました。
Aさんは離婚をしたいと切り出しましたが、そこでも夫からモラハラを受けてしまい、どうすれば良いか困っていました。
Aさんは弁護士に依頼。
弁護士は代理人となって夫と交渉しました。
当初は離婚を拒む夫でしたが、徐々に態度を軟化。
時間をかけて慰謝料交渉も進めていきました。
病院の診断書、毎日受けていた暴言を録音したもの、さらには日記を証拠として提出し、慰謝料を獲得することに成功しました。
相場よりも高い慰謝料を請求しましたが、満額獲得することができました。
そもそもですが、モラハラとは精神的な暴力のこと。
加害者が被害者に暴言を吐いたり、無視をしたり……。
とにかく、精神的に追い詰めることです。
自分だけ我慢すれば良いと思う方もいるかもしれませんが、それは良い考えではありません。
モラハラを受け続けたことによって、うつ病などの精神疾患を起こす可能性があるからです。
もし、モラハラにあったと感じているなら、弁護士や支援センターなどに相談すると良いでしょう。
まずは、誰かに話して心を軽くすることが大切なのです。
モラハラが原因となって夫に慰謝料を請求する場合、50万円〜400万円が相場となっています。
もちろん、相場以上の慰謝料を請求してもかまいませんが、金額を決める際に考慮される事情というものがあります。
それはモラハラの頻度・程度・具体的内容です。
もし、慰謝料請求を本気で考えているのならば、モラハラが行われていた証拠となるものを集めておきましょう。
モラハラの記録の残し方としては、日記をつけておく、ボイスレコーダーに残しておく(スマホのアプリもあります)、相手から侮辱されたメールなどを残しておくなどです。
全て証拠となりますので残しておくことをオススメします。
また、精神疾患を患ったのなら、医師の診断書などが必要となります。
心身に不調を感じたのなら、早めに医師に相談をしましょう。
さらに、相手方の収入に関する給与明細、源泉徴収票、確定申告書などのコピーを取っておきましょう。
そうすることで話がスムーズに進みます。
[モラハラ・DVによる慰謝料の相場を徹底解説!]
モラハラでは基本的に相場内で収められることがほとんどです。
しかし、中には相場以上の金額を獲得できたケースもあります。
モラハラを受けてきた期間が長ければ長いほど、高額の慰謝料が認められやすくなります。
分かりやすい証拠があればなお良いでしょう。
相手側からのモラハラより、精神疾患を患った場合、高額の慰謝料が認められやすくなります。
もちろん医師の診断書が必要となります。
相手側がお金持ちや無収入であるからといって、精神的苦痛に影響されるかと言われればそうではありません。
ですが、相手側の収入が多い場合、慰謝料が通常よりも増額する可能性があります。
やはり一人では、モラハラ夫には太刀打ちできません。
相手はアメとムチを使い分ける天才ですので、弁護士や行政書士などプロに任せるのが最適です。
電話相談無料の事務所も多いので、是非調べてみてください。