離婚に向けての話し合いは、お金の問題や将来についてなど悩むことが多く、心身ともに疲弊してしまいます。
さらに別居をしていると意思疎通ができず、円満に離婚できるのは難しいでしょう。
このページでは、別居をした夫婦が円満に離婚をしたケースを紹介します。
まずは、何をすべきか? 解決事例を参考に行動を起こしましょう。
目次
相談者:30代男性
配偶者:妻、子供2人
結婚して10年目を迎えたAさん夫妻。
子育てもひと段落した頃、徐々に夫婦関係は悪化していき、1年前に別居を開始しました。
形骸化している夫婦関係に終止符を打つべく、Aさんは離婚を決意しました。
交渉をするため話し合いをしたところ、妻側も離婚を考えていました。
条件面で折り合いがつき、揉めることなく離婚成立となりました。
両者が離婚を考えている場合、条件面でさえくじけなければ、お互いの気持ちは1つですので、早期の離婚成立は可能です。
ただし、急ぎすぎて「あの条件では辛い……」と、後悔してしまわないように気をつけて下さい。
相談者:30代男性
配偶者:妻、子供2人
交際をしていた頃から些細なことで言い争いをしていたBさん夫妻。
結婚してからも変わらず、毎日当たり前のように喧嘩をしていました。
3歳と5歳の子供は、喧嘩をする夫婦の間に入って「やめてほしい」と泣きながら止めていたそうです。
これではやっていけないとBさんは家を飛び出し、妻に離婚を切り出しました。
当初は離婚に反対だった妻。
しかし、性格の不一致はどうしてもぬぐえないし、なにより幼い子どもたちが可哀想だと説得を始めました。
しばらく別々に暮らし、お互いを見つめ直すことで一旦は決着。
2年後、Bさん夫妻は円満に離婚しました。
離婚後、2人は友人として向き合うようになり、言い争いをすることもなくなったそうです。
形骸化した夫婦関係の修復は難しいかもしれません。
しかし、Bさん夫妻のように発展的な離婚もあります。
子どものため、自分の将来のためにも、一度冷却期間を設けるのも良いでしょう。
相談者:40代女性
配偶者:夫、子供2人
夫の女性問題がきっかけで別居中のCさん。
専業主婦だったCさんは離婚後の生活イメージがわかず、離婚に躊躇していました。
夫は反省しており、離婚に否定的。
どうすれば良い方向に進むのか悩んでいました。
月々の家賃や生活費、子どもの養育費などを計算し、新しく暮らす街はどんなところなのか、下調べをするようにアドバイスをしました。
支援制度もあるので、事前に確認をしてもらいました。
当初は離婚に否定的だった夫でしたが、最終的に離婚成立。
離婚をするために動いていたCさんの気持ちを汲んでの同意でした。
離婚後、どんな生活になるのか不安になっている人も多いでしょう。
まずは市役所などに相談して、支援制度を勉強しておきましょう。
離婚に動くことで相手側が「そんなに離婚したいのなら」と、了承してくれる場合があります。
協議離婚は夫婦間での話し合いで離婚を決定します。
対する調停離婚や離婚裁判は、調停員や裁判官などが間に入りますし、弁護士などを雇うと余計な費用がかかります。
お互い納得した結果を出すためには、当人同士で話し合いをするのが一番なのです。
円満離婚をしたいのならば、自分の意見だけを主張するのではなく、相手の気持ちを汲んであげることも必要です。
特に別居をしている夫婦はコミュニケーションが不足しており、意見の食い違いが起きやすいです。
感情的にならずに落ち着いて話し合いをするのが良いでしょう。