同窓会で不倫をし、慰謝料を請求されたものの、交渉により大幅な減額に成功した事例です。
同窓会で不貞行為に及んでしまう人は少なくありませんが、状況を客観的に判断し、適切な対応を行っていくことで、減額に応じてもらえるケースもあります。
請求を受けたら、まずは法律の専門家に相談して解決方法を知ることから始めましょう。
依頼人である独身男性からのご相談の経緯は次のとおりです。
依頼人の独身男性は同窓会に参加した際に、久しぶりに再会した既婚女性と不倫関係に陥ってしまいました。
既婚女性から離婚の相談を受けているうちに親密になり、半年間に渡る交際を行っていたそうです。
しかしその後、不倫関係が相手既婚女性の配偶者に知られることとなり、200万円の慰謝料を請求されました。
そのため、慰謝料減額交渉のサポートをご依頼くださったという相談の経緯です。
不貞行為の謝罪をするとともに、接触禁止と求償権放棄を誓約したことで、慰謝料を70万円まで減額することで解決しました。
まず依頼人の男性は不貞行為に及んだことを深く反省し、相手女性の配偶者に対し誠実に謝罪。
そして減額交渉において、相手女性と今後一切会わないこと、連絡を取らないこと、不貞行為を行わないこと、求償権を放棄することを約束しました。
さらに今回の件では、依頼人男性と相手既婚女性の不貞行為が発覚した後も、相手夫婦は今後も離婚をしないという状況であったため、慰謝料の減額を求める余地が十分にあったことも、減額が成功した理由のひとつです。
以上のように誠実な謝罪をしたこと、相手女性に対し接触しないことと求償権を放棄することの誓約を行ったことにより、慰謝料請求金額を70万円まで減額してもらうことに成功し解決に至りました。
同窓会で不倫に陥りやすいと言われていることには、次のような理由があります。
全く知らない人ではない元同級生は、「信用できる相手」と思いがちです。
見知らぬ人からの誘いは受け付けないという人でも、元同級生から交際を求められると応じてしまうという既婚者の方は多いもの。
信用できる元同級生が集まる同窓会では、心を許している人が多く、不倫関係に陥ってしまうケースが多くなります。
同窓会では学生時代の思い出が蘇り、不倫関係に発展してしまうことが多くなります。
同窓会は初恋の人や好きだった人、初めての彼氏・彼女と再会する機会であり、学生時代の恋愛感情が蘇る場です。
学生時代の楽しい思い出や恋愛感情が蘇ることで、不貞行為へと進展してしまう例は少なくありません。
元同級生は「過去の仲間」であるため、距離が近くなりやすいことも同窓会での不倫の原因。
学生時代の仲間として接しているうちに、子供の頃は見えてこなかった相手の魅力的な面を発見して、恋愛感情を抱いてしまうのでしょう。
仲間という近い距離感で接することが、交際のきっかけになることもあります。
同窓会で不倫に陥る人は多いですが、適切な対応により交渉を行うことにより、減額に応じてもらえるケースは少なくありません。
減額交渉を行う際には、誠実に謝罪を行うことと、現状を客観的に判断することが重要です。
同窓会で不倫に至り慰謝料請求を受けた際には、慰謝料の支払義務はあるのか、請求金額は妥当かなど、法律の専門家に相談して判断を仰ぎ、状況に合わせて適切な解決方法を選んでいくようにしましょう。