10年前の浮気の慰謝料に関しては、発覚してから3年が経過していれば時効の成立により支払う必要はありません。ただし、いくつか注意すべき点があります。
浮気の慰謝料は、請求する側が浮気の事実及び浮気相手がだれであるかを知ってから3年で時効により消滅します。したがって、10年前の浮気による慰謝料が請求できるかは、発覚したのがいつであるかにより結論が変わります。また、10年前の浮気であってもそれが尾を引いて現時点で離婚に至ったのであれば、離婚から3年間は離婚に対する慰謝料支払い義務が発生することがあります。
時効成立の効果を得るためには、時効を援用する意思表示を要します。放置していても時効により免責されないことに注意が必要です。この意思表示は重要なので、できれば内容証明郵便でするべきです。
時効期間が経過した後に、相手に「支払う」と伝えてしまうと債務を承認したものとして時効の成立がなかったことになります。したがって、時効期間が経過しているのであれば早めに時効を援用しておくことが重要なのです。
10年前の浮気の慰謝料請求は時効が成立している可能性が高いといえます。ただし、時効の援用を確実にすることが必要です。時効が成立している浮気の慰謝料請求を受けた場合は、法律の専門家の無料相談窓口に相談してください。