不倫で慰謝料請求を受ける際、探偵費用を上乗せして請求されることがよくありますが基本的には全額支払う必要はありません。また、探偵調査が必要不可欠でなければ探偵費用は一切支払わなくてよいこともあります。
不倫を突き止めるための探偵費用は100万円以上かかることもめずらしくありません。そして、探偵の調査結果が裁判で不可欠の証拠として扱われることもあります。このように探偵費用の支出が慰謝料請求において必須のものであったケースについては、探偵費用を慰謝料に上乗せして請求することを認めた裁判例があります。ただ、探偵費用の請求を認めたケースでも、請求できた金額は実際にかかった費用の5%程度に過ぎません。
探偵費用の請求は認められないことの方が多いでしょう。実際の裁判例においても、探偵の調査結果が立証に寄与した程度が低いとして探偵費用の上乗せを認めなかったものがあります。また、他の証拠により不倫の事実が認定できるなど、探偵の調査が必要不可欠といえない場合にも探偵費用の請求は認められません。
探偵費用の請求に対しては、基本的に応じる必要はありません。ただ、費用が高額なこともあり譲らない相手もいます。この場合、裁判ではほとんど認められないことを示しつつ交渉する必要があります。交渉の進め方で悩んでいる方は、法律の専門家の無料相談窓口に相談してください。