不倫慰謝料を請求されたものの、取り下げが叶った実際の事例をご紹介します。慰謝料の請求を受けたとしても、その後の対応次第では請求が取り下げられるケースも少なくなく、慎重に対応することの重要性が伺い知れるでしょう。ご紹介する事例をもとに、請求の取り下げが実現されやすい要件について解説していきます。
目次
ご相談の経緯についてご紹介します。
ご相談者様は、半年ほど前から会社の上司と不倫をしていた20代・独身女性です。先日、ご相談者様と会社の上司との不倫関係が不倫相手の妻に知られてしまい、慰謝料を請求すると連絡がきたそうです。具体的な金額は提示されていないとのこと。Aさんは、どれくらいの慰謝料を請求されるかわからないのでとても不安だと話しています。また、金銭的な余裕がないため、慰謝料請求をできれば取り下げて欲しいと考えご相談に来られたという経緯です。
今回の事例の解決までの流れを紹介します。
ご相談者様は、謝罪文で誠心誠意をもって不倫相手の妻に謝罪しました。自分の非を認めること、反省の姿勢を伝えることで、相手に怒りを鎮めてもらえるように努力した結果、請求者の気持ちを鎮めることに成功したそうです。
不倫相手との関係解消、接触禁止、現職場の退職も約束しています。不倫相手の妻が安心して夫婦生活を送れる環境を作ると誓約を行ないました。
また、提案した誓約に違反した場合、違約金を支払うことも誓っています。違約金の支払いを誓うことで、誓約を守る気持ちがあることを伝えています。
以上の提案をしたところ、不倫相手の妻からの慰謝料請求は取り下げられました。不倫相手の妻にとってAさんの提案は、納得できるものだったようです。
慰謝料請求が取り下げられやすいケースについて見ていきましょう。
慰謝料請求は、相手の要求をすべて満たすことで取り下げられるケースが多いといえます。Aさんの場合であれば、不倫関係の解消・今後は接触しないこと・職場を退職することが相手の要求となります。不倫の慰謝料は解決方法のひとつであり、唯一の解決法ではありません。被害者の中には、他の解決法を見つけられずやむを得ず慰謝料を請求している方もおり、謝罪や関係解消など、相手の求める条件を提示することで、慰謝料の請求を取り下げてもらえる可能性が高まります。
条件の提案は、違約金支払の誓約と共に行うと効果的です。違約金の支払いを約束することで、誓約に対する真剣さを伝えることができます。被害者に誓約を破ることはないと信用してもらうことで、提案を受け入れてもらいやすくなります。
不倫の慰謝料請求を請求されたは、法律の専門家に相談してから対処するべきでしょう。条件の調整には、慰謝料問題に関する経験や法律に関する知識が必要です。慰謝料支払いの必要性や請求額の妥当性なども判断しなければならないため、慰謝料を請求されてお困りの方は、法律の専門家に相談しましょう。それぞれの事情を考慮して、最善の解決策を提案してくれます。